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志水 雄一郎 - オープニング特別講演

２０２４年９月１０日、COMPASS小倉のアクセラレーションプログラムのオープニングイベントとして、フォースタートアップス株式会社の代表取締役社長、志水雄一郎氏をゲストに迎え、講演とトークセッションをCOMPASS小倉イベントスペースにて行った。
志水雄一郎氏が率いるフォースタートアップス株式会社は２０１６年９月に創業し、２０２０年３月にスピード上場を果たしている。オープニング特別講演らしく、COMPASS小倉２０２４年アクセラレーション採択企業３社に加え、スタートアップに興味のある起業家、支援者など約３０名が参加し、志水氏の講義に聞き入っていた。

講演では、志水氏自身が起業に至った経緯、フォースタートアップスのビジネスの説明、企業理念、著名人の名言などとともにこれからスタートアップを経営していこうとしている人々に向けたメッセージなどが語られた。
志水氏は起業に遅いということはないと話す。アメリカの起業家たちの創業時平均年齢は４５歳、４〜５０代の起業家の割合が高く、６０代も全体の６％を占める。”挑戦こそがアンチエイジング”であり、”大切なのは仲間”、結局は人なのです。という志水氏の言葉に会場の皆が勇気づけられていた。

＜関連情報＞
フォースタートアップス株式会社
https://www.forstartups.com/
「世界で勝負できる産業、企業、サービス、人を創出し、日本の成⻑を支えていく」 そのために “for Startups” というビジョンのもと、スタートアップ企業に対するタレントエージェンシー（人材紹介・コンサルティング・起業支援）や、オープンイノベーション、ベンチャーキャピタルとしての投資などの事業を展開している。
志水雄一郎氏 著書「スタートアップで働く」出版社：ディスカヴァー・トゥエンティワン

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加古 静香氏 - マーケティング・市場調査

２０２４年９月２５日午後６時より、COMPASS小倉にてデライト・ベンチャーズ、ディレクターの加古静香氏によるマーケティング・市場調査の講義が採択者３名に対して行われた。
デライト・ベンチャーズは、”世界を動かす事業を作ろう”をVISIONに、DeNAというメガベンチャーをゼロから作り上げた、南場智子氏が立ち上げた、”起業家がつくった、起業家のためのベンチャーキャピタル”である。
今回の講義は同月１０日に行われたオープニング特別講義に引き続き、COMPASS小倉のアクセラレーションプログラムの第2回として、これから起業を志す方に、最初の立ち上げ時につまづかないように起業時に必ず確認しておくべきポイントと題して行われた。
講義を受けた参加者からは「コストをかけて開発フェーズに進む前に、一度市場に出してみて、反応を見ることが大切だということが改めて実感できた。」「モノがなくても売れるかどうかを先にしっかり見極めることが大事だということがわかった」などの感想が寄せられ、市場調査の重要性について再認識できる起業前もしくは、起業後間もない人にとって興味深い内容の講義であった。
また、講義の中でVCならではの視点でどのような企業に投資を行うのか、市場規模の計算の仕方など、実践において必要な知識についてもレクチャーが行われた。
今後、採択者３社が起業・スタートアップをしていく上で大切な教訓、そして指針をもたらしてくれる講義であったと確信している。

【関連情報】
デライト・ベンチャーズ　公式ホームページ
https://www.delight-ventures.com/
南場智子氏　著書「不恰好経営」出版社：日本経済新聞出版

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永瀬 史章氏 - 企画設計

２０２４年１０月９日午後６時より、オンラインにてD4V（Design For Ventures)パートナーである、永瀬史章氏による企画設計の講義が第７期COMPASS小倉アクセラレーション採択社の３社に対して行われた。

今回の講義はブランドデザイン（ビジュアルアイデンティティ・ブランディング・PRなど）についての内容を中心に行われ、実際に創業期から遭遇しやすい課題点についての解決策などが紹介された。

永瀬氏の所属するDesign For Ventures（以下、D4V）は、東京に位置し、シード〜アーリー期のスタートアップに投資を行っている独立系ファンドである。
九州を含む、日本全国のスタートアップに投資しており、海外にも少数投資している。また、世界的なデザインファーム、IDEOと手をたずさえ、ブランディングやUI／UX、採用など、あらゆる面におけるデザインもサポートしていることも特徴である。永瀬氏は、エンタメ・ヘルスケア・データベースなどを担当している。

ブランディング・PRにおいて大切なことは、Core　Valueの構築・訴求／見えない信頼・価値の創造が目的であり、これは外向けだけではなく、社内でも浸透させることが大切だと永瀬氏は言う。
スタートアップが資金調達をしていくにあたり、ブランディング・PRの視点から、どのような準備をするべきなのか、どのタイミングでアピールすべきなのかなど起業間もなく、これから資金調達をしていこうというシード期のアクセラ受講生に対して、大変学びの多い講義であった。

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加藤 広晃氏 - IPO

２０２４年１０月２３日１８時より、COMPASS小倉の会議室にてIPO協会 轟 一般社団法人の代表理事 会長である、加藤広晃氏による、IPOに関する講義が行われた。
IPO協会 轟は誰でもIPOを目指せる技術を開発するという紹介から始まった加藤氏の講義では、上場に関する加藤氏自身の経験や、助言などが行われ、
驚くべきことに、直近１０年間で資金調達をしている年間の社数は約３０００社であり、資金調達額も増えているのに対し、IPOをしている会社は１０年間変わらず１００社ほど。このことに問題意識を感じ、IPO協会　轟は活動していると述べた。加藤氏はIPOを「下りエスカレーターを駆け上がるようなもの」と表現する。人生をかけた挑戦だからこそ、しっかり知った上でトライしていくことの必要性が語られた。
また、実際の事例についても、私たちが普段から利用しているサービスや、会社を例として説明を受け、とても身近に感じることができた。

COMPASS小倉のアクセラレーション採択社３社は、今後IPOも視野に入れていく上で、今回の講義を通して、IPOに対する認識の変化や、対策方法などを知ることができた。
実際に受講生からは、「正直IPOは自分にとって馴染みのないものであったが、今回の講義でIPOに関して理解することができた。」「講義内で説明して頂いた事例を参考に自社の資料を修正していきたい。」などの感想が寄せられた。

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荒井 宏之氏 - 企画設計

2024年11月6日午前10時より、COMPASS小倉の会議室において、キュレーションズ株式会社取締役CSMOである荒井宏之氏によるプロトタイピングに関する講義が開催された。本講義は、第7期COMPASS小倉アクセラレーション採択企業3社に加え、過去のアクセラレーション採択企業（アルムナイ）も特別に参加をした。
今回の講義は、企業の代表者のみならず、チームメンバーも参加し、ワークショップ形式で進行された。

本講義では、「リーンスタートアップ」の原則に基づき、「アイデアシートの作成」および「顧客の現状理解」に関するワークショップが実施された。受講者は所属企業の枠を超え、活発な議論を展開した。特に「実在する顧客」に焦点を当て、パーパス・デザイン、顧客と課題、事業コンセプト、サービススキーム、ビジネススキームといった具体的なワークショップ項目に取り組んだ。ワークショップ終了後には、各グループが3-5分間のピッチを行い、フィードバックと学びを共有した。

本講義とワークショップを通じて、リーンスタートアップの全体像と実践的プロセス、徹底的な顧客理解の重要性、そして「妄想→行動→戦略」のサイクルと仮説検証という、3つの重要な学びが得られた。
まず、リーンスタートアップにおいては、アイデア創出から事業加速までの段階的プロセスがあり、各フェーズでの検証（PoC, PoIなど）が重要であること、また、アート思考、デザイン思考、ロジカル思考の適切な使い分けが学ばれた。
次に、顧客理解については、表面的な要望だけでなく、その生活や行動パターンを深く理解し、潜在的なペインやニーズを掘り起こすことの重要性が痛感された。GEヘルスケアや任天堂Wiiの事例から、顧客を「愛する」ことで真のニーズに応える製品が生まれることが示された。

最後に、「妄想→行動→戦略」のサイクルでは、壮大な「妄想」から出発し、まず「行動」によって「学び」を得て、それを「戦略」へと昇華させるサイクルが不可欠であることが認識された。行動と思考を往復しながら仮説検証を繰り返すことで、知識を知見へと転化させ、真理を見極めることの重要性が再認識された。